日本は、世界でも稀に見る一極集中型の国家です。
東京に首都機能のほとんどが集中しているのはもちろんのこと、人口も東京が圧倒的に多く、他の追随を許さない状態が長年続いています。大きなビジネスが東京を中心とした関東地方に集まってくるので、それを目当てに地方から上京をする人が後を絶ちません。
日本国内で大スターになることを考えても、やはり東京に出てきて活動をするのが一番いい方法です。なぜならテレビ局も東京に集中しているからです。
また、世界を相手にしようとする際にも、上京をすることは必要不可欠な行為となることでしょう。海外展開をする大手企業の本社が東京にあることが多いので、これは仕方がないことといえるでしょう。
確かにこれからは、ネットが発達して地方に住んでいても有名になったり、世界を相手に取引ができる場合もないとはいいきれません。しかし、やはり現状においてはまだまだそのハードルは高いといわざるを得ません。今後数十年は、よほど高いレベルで地方分権が進まない限りは、関東地方で働くことを選択する若者が減ることはないでしょう。地方は過疎化対策を進めていかなければなりませんし、東京は交通渋滞の問題を解消しつつ、高い物価レベルを引き下げる努力を続けていかなければなりません。また、一極集中型の国家は局所災害に弱くなるのが常なので、地震に対してはしっかりとした対策が求められています。将来的には地方にいても大きな仕事ができるようになるのが理想ですが、まだその目処は立っていないようです。